ロバート・モンダヴィはカリフォルニアワイン産業の黎明期に多くのプレミアムワインの開発に成功し礎を築きました。また、フランス・ボルドー地方の五大シャトーの1つシャトー・ムートンと提携してカリフォルニアの地でオーパス・ワンをリリースし、カリフォルニアワインを世界的に普及させました。
ここではカリフォルニアワインの父と呼ばれるロバート・モンダヴィが、1966年にNapa ValleyのOakvilleに設立したRobert Mondavi Wineryロバート・モンダヴィ・ワイナリーの歴史と栄光の軌跡をご紹介します。
ロバート・モンダヴィ・ワイナリーについて
勢いに乗るロバート・モンダヴィ・ワイナリー
売却から新たな道へ進むロバート・モンダヴィ・ワイナリー
ロバート・モンダヴィ・ワイナリーの運営会社であるRobert Mondavi Corp.はワイン事業を飛躍的に拡大させ1993年に上場します。しかし、これを機に急展開を迎える事になります。
アメリカ経済が低迷する中で高級ワインの需要が鈍化。更にブドウの過剰供給が激しい価格競争と新しいブランドの急増を引き起こし、売上が激減したロバート・モンダヴィ・ワイナリーは、2003年時点で従業員の1割をリストラする事を発表しました。

Tim Mondavi with children Carissa, Dante, sister Marcia Mondavi Borger, Carlo and Chiara
参照元:winefashionista.com
ロバート・モンダヴィ・ワイナリーでおすすめのワイン5選
現在、ロバート・モンダヴィ・ワイナリーでは赤ワインがカベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、ピノノワール、メルロー、白ワインがシャルドネ、フュメ・ブラン、モスカート、ソーヴィニョン・ブランをリリースしています。ここではロバート・モンダヴィ・ワイナリーがリリースするワインで特におすすめの5ワインをご紹介します。
カベルネ・ソーヴィニョン リザーブ
シャルドネ リザーブ
フュメ・ブラン リザーブ
プライベートセレクション

プライベートセレクション
参照元:robertmondaviprivateselection.com
ロバート・モンダヴィ・ワイナリーでは本拠地であるノースコースト・ナパバレーの他にセントラルコーストのブドウから造られるロバート・モンダヴィ・プライベートセレクションをリリースしています。
このワインは太平洋からの海風の影響を受けた冷涼な地域から収穫されるブドウで造られ、取り扱い品種はカベルネ・ソーヴィニョン、ピノノワール、ジンファンデル、シャルドネ、ソーヴィニョン・ブラン、ピノ・グリージョです。価格は1,000円台、2,000円台が中心となっており、高いものでも3,000円未満で購入できるので大変お手頃です。
ウッドブリッジ

ウッドブリッジ
参照元:residentpublications.com
1979年にロバート・モンダヴィが日常的に飲める高品質なワインを追求する目的でウッドブリッジ・バイ・ロバート・モンダヴィWoodbridge By Robert Mondaviを、幼少期を過ごしたカリフォルニア州のロディに設立しました。ロバート・モンダヴィはこの地域が手頃な価格で高品質のワインを生産できるワイン用ブドウの栽培に最適である事を知っていました。
取り扱い品種はカベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、シャルドネ、マルベック、モスカート、ピノ・グリージョ、ピノノワール、リースリング、ソーヴィニョン・ブラン、ホワイトジンファンデル、ジンファンデルです。価格は1,000円以内で買えるものが多く、こちらも大変お手頃です。
セブンイレブンで買える!
日本国内におけるコンビニエンスストア最多のセブンイレブンでお馴染みセブン&アイ・ホールディングスが2019年4月9日からアメリカのロバート・モンダヴィ、ベリンジャー及びオーストラリアのウルフ・ブラスの3ワイナリーと提携し、プライベートブランド「セブンプレミアム」として発売を開始しました。
ラインナップは3ブランドで5種類のワインとなっており、価格は全て880円(税込950円)と非常にお手頃です。

左からロバート・モンダヴィ ツインオークス カベルネ・ソーヴィニヨン、ロバート・モンダヴィ ツインオークス シャルドネ、ベリンジャー コメモラティブ・コレクション メルロー、ベリンジャー コメモラティブ・コレクション ピノ・グリージョ、ウルフ・ブラス ヴィンヤーズ・リリース シラーズ
参照元:7andi.com
ロバート・モンダヴィ ツインオークス カベルネ・ソーヴィニョン(赤)
ロバート・モンダヴィ・ワインリーとのコラボで品種カベルネ・ソーヴィニョンから造られるこのワインは特に肉料理全般(牛肉や羊肉)との相性が抜群です。BBQに持参するにはピッタリですね!
ロバート・モンダヴィ ツインオークス シャルドネ(白)
ロバート・モンダヴィ・ワインリーとのコラボで品種シャルドネから造られるこのワインはチキンのグリルや焼き鳥の塩、グラタン、ムニエルとの相性が抜群です。
もちろんカリフォルニアワインの父「ロバート・モンダヴィ」の作品ですので、そのまま飲んでも十分楽しめると思います。その他のラインナップにはベリンジャー コメモラティブ・コレクション メルロー(赤)、ベリンジャー コメモラティブ・コレクション ピノ・グリージョ(白)、ウルフ・ブラス ヴィンヤーズ・リリース シラーズ(赤)があります。
このように我々の生活に身近なセブンイレブンでロバート・モンダヴィをはじめとする上質なワインが安価で手軽に楽しめます。
「ロバート・モンダヴィ」 ワインテイスティング・レポート
Robert Mondavi Cabernet Sauvignon Reserve 1999 vs To Kalon Vineyard 1999
2020年8月27日
Cabernet Sauvignon Reserveの色合いはほぼ黒に近く見るからに凝縮感がありそう。ブラックベリー、ブラックチェリーのような凝縮した黒系果実の香りがあり、カベルネ・ソーヴィニョン特有の杉や針葉樹のような独特の香りもある。
味わいは酸味は殆ど感じられず、甘い印象が強い。後味には舌にいつまでも残る渋味がある。これもカベルネ・ソーヴィニョン特有の特徴。簡単に言うと濃くて甘い!専門的なテイスティングコメントでは『味わいは甘みはまろやかで、酸味はなめらか。タンニンは収斂性がある。』と表現する。
To Kalon Vineyardの方は熟成の印象がハッキリと出ており、干しプラムのような印象を受ける。更に埃っぽさ、枯れ葉っぽさを感じる香り。テイスティングコメント的には『スモーキーでタバコや葉巻のニュアンス』。カベルネ・ソーヴィニョン特有の杉や針葉樹の香りは弱め。
味わいは甘みは控えめで酸がシッカリと残っており、渋味(タンニン)はやわらかい印象。テイスティングコメント的には『タンニンは溶け込んでいる印象』と表現。ナパバレーの歴史ある伝説の畑だけあってエレガント且つ複雑で別格に美味いですね!
2つのテイスティングを通して、予算があればフラッグシップであるTo Kalon Vineyardの方を強くおすすめします!
Robert Mondavi Chardonnay Reserve 2014
2020年8月27日
香りは太陽をたくさん浴びたカリフォルニアのシャルドネ特有のパイナップルやトロピカルフルーツの強い香りがあり、その中にバターやトーストの香りも取れる。これは俗に言う「樽が効いている」というもので、焼いた樽の風味がワインに反映されている。
味わいはやや甘さが強いが酸味もシッカリあるので飲みやすい。苦味は穏やか。テイスティングコメント的には『甘みはまろやかで酸味は爽やか。苦味は穏やか』と表現。華やかで誰が飲んでも美味しいと感じられる見事なワインでした!
Woodbridge By Robert Mondavi Cabernet Sauvignon 2016
2020年8月27日
まずロバート・モンダヴィのカベルネ・ソーヴィニョンと異なり、色が明るい。香りはブラックチェリーやブラックベリーというよりも、もっと赤くライトなカシスの印象。味わいは甘みが強く酸味は弱い。苦味(タンニン)も控えめ。

これだけ華やかな強い香りで、甘みが強く苦味が弱いとワイン初心者には受け入れられやすいと思いますね。誰が飲んでも分かりやすい美味さがあります。
しかもコルクで栓がしてないタイプ(スクリューキャップ)なので、簡単に開け閉めが出来る。品種的には肉との相性が抜群なのでBBQに持参すると皆に一目置かれるかもしれませんね!何とこのワインは1,000円未満で買えてしまう驚異のコスパ!

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