1880年代から存在する歴史あるブドウ畑Eisele Vineyardアイズリー・ヴィンヤードは、ナパバレーの北東カリストガに位置し、非常に特徴的なテロワールから並外れた高品質なカベルネ・ソーヴィニョンを造りだす事で定評があります。ここではこのEisele Vineyardアイズリー・ヴィンヤード(旧Araujo Estateアローホ・エステート)が辿った歴史と輝かしい実績をご紹介します。後半では貴重な「Araujo Estate」時代のバックヴィンテージのワインテイスティングレポートもあわせてお届けします。
アイズリー・ヴィンヤードについて

Eisele Vineyard Wines
参照元:eiselevineyard.com
瞬く間に消費者、ワインメーカー、評論家の間でアイズリー・ヴィンヤードから生産されるワインの品質の高さが評価されるようになりました。
アローホ・エステート・ワインズとして再始動
主なリリースワイン
アイズリー・ヴィンヤードではフラッグシップであるカベルネ・ソーヴィニョンの他にソーヴィニョン・ブラン、ヴィオニエ、シラーの生産も行っています。以下に各ワインの詳細をご紹介します。
近年のアイズリー・ヴィンヤード
2013年にフランスの実業家Francois Pinaultフランソワ・ピノー率いるGroup Artemisがアイズリー・ヴィンヤードを買収しました。Group Artemisはフランス・ボルドー地方にある五大シャトーの1つChateau Latour、フランス・ブルゴーニュ地方のClos de Tart、フランス・ローヌ地方のChateau-Grillet等数多くのワイナリーを所有する投資会社です。
これに伴いワイナリーの名前がアラウホ・エステートからアイズリー・ヴィンヤードに変更されました。新体制で最初にリリースされたEisele Vineyard Cabernet Sauvignon 2013は、ロバートパーカー監修ワインアドヴォケイト誌にて100点満点を獲得しました。

Artemis Domaines
参照元:groupeartemis.com
ワイナリーを売却した後もAraujo夫妻はワイン業界に残り、翌年2014年にセントヘレナでWheeler Farmsを設立。現在でもカベルネ・ソーヴィニョンを主軸とした高品質なワイン造りを進めています。

Bart and Daphne Araujo at Wheeler Farms
参照元:wheelerfarmswine.com
ワインテイスティングレポート
Araujo Estate Cabernet Sauvignon Eisele Vineyard 1996
2021年1月13日
ブラックベリーのような黒系果実の香りと若干の杉、針葉樹、土、タールのニュアンスが取れるが控えめ。味わいは甘みがさほど強くなくソフト。酸味はシッカリとしており、タンニンはこのヴィンテージでも強く感じられ収斂性がある。
アタックが強くタンニンもシッカリしているが果実味と後味に長く続く上品な酸味の影響で全体的にエレガントなまとまりがある。素晴らしい!
Araujo Estate Syrah Eisele Vineyard 1999
2021年1月13日
ブラックベリーやブラックチェリーのような黒系果実の香りの中に微かにスパイシーでスモーキーなニュアンスが取れる。また、ヴィオニエが6%ブレンドされている事もあり蜂蜜やアプリコット、桃のニュアンスも取れる。
味わいは甘みは控えめで酸味は比較的シッカリとしている。タンニンは緻密。ヴィオニエのブレンドから来るアプリコットのニュアンスが非常に心地良い印象を受けました。素晴らしい!
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